30代後半は”美しく””愉しく”日々を重ねたい。小説「日々是好日」を読んで感じたこと

こんにちは、AND KOKOROKITCHEN主宰 / 海外起業家夫婦 江藤三穂(えとみほ)です。

 

最近、沸沸と増している読書熱。昨日は、久々に小説を読みました。

それがこちら。

映画化もされている、「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」

 

 

以前母が、「映画がとても良かったよ」と言っていたのを覚えているのですが、その時の自分には全く響かず。。

でもふと今、小説として読みたくなり、手にとってみたところ、一気にその世界に引き込まれました。

 

映画『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)公式サイト 2018年10月13日公開。

映画『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』の公式HPです。森下典子の人気エッセイ「日日是好日-「お茶」が教えてくれた15…

 

“お茶は、季節のサイクルに沿った日本人の暮らしの美学と哲学を、自分の体に経験させながら知ることだった。”

“いろんなことがあるけれど、気長に生きていきなさい。じっくり自分を作っていきなさい。人生は、長い目で、今この時を生きることだよ。”

 

お茶を通じて季節や人生の流れを見つめる、静かな静かな物語。

その一つ一つの描写が本当に美しくて、儚くて、それでいて揺るがなくて。何気ない日常の積み重ねにこそ、人生の本質が詰まっていることに気づかされる。

 

そして私はまだお茶というものをちゃんと習ったことはないけれど・・・この本を読みながら、

 

寒い冬の日、実家の庭に咲いた椿の花を見ながら、自転車を漕ぎ出していたこと

母がいつも玄関に季節の草花や掛け軸・タペストリーを飾っていたこと

春になると中学校の周りに生えていたつくしを摘みにいったこと

小学校の校庭で落ち葉を踏んで遊んでいたこと

通学路の途中、ふわっと漂うキンモクセイの香りから秋の訪れを感じていたこと

和歌山のおばあちゃんちでシロツメクサの冠を編んで従兄弟たちと遊んでいたこと・・・

 

幼い頃、そんな風に草花と戯れながら季節を感じていたことを思い出しました。

 

そして(以前は全くわからなかった)お茶やガーデニングを楽しむ母の気持ちが、これから少しずつわかってゆくのだろうな。

そんな静かな静かな予感を感じました。

 

 

そして・・・

 

まだまだ新しいことにチャレンジし続けたい!
見たこともない世界を見てみたい!

私の中のこの欲求は多分一生、尽きることはないのだろうけれど。

 

それでも今、以前の自分には決してなかった

“美しく”
“愉しく”

という2つのキーワードが、むくむくと自分の中で存在感を増しているのを感じています。

 

だからこそ30代後半は。

丁寧なライフスタイルを送ること。
本、器、デザイン、音楽、空間・・・美しいもの、本物に触れ、感性を磨くこと。
伝統的なマナーや教養を身につけること。

そういったことも、もっともっと大切にしていきたい。

“美しく” “愉しく” 新しい世界を創造し続けていきたい。

 

この小説を読んで、そんな想いがさらに深まっていきました。

 

 

「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」とは、「毎日がいい日」という意味。

 

この世界に眠る美しさを感じる心、本当に大切にしたいものを思い出させてくれる物語です。

ぜひ皆さんもゆっくりお茶を飲みながら、その世界に浸ってみてくださいね。