他の人によって舗装され、これまで生きてきた世界の中での成功が確実に約束されている。
それでも、その歩きやすい道を進む時に小さな違和感を覚え続ける道と。
まだ切り開かれぬ、一歩先さえも想像もつかない道。
それでも、その先に得られるであろう新しい世界への期待に、ただただ心が高鳴る道。
私たちは、後者を選んだ。
決して一言では言い表せないほどに、この1年間、半年間の全ての事象が繋がりあって、複雑に絡み合って、早送りされて実現化されて、そして
「これまでの世界に残るのか?新しい世界を目指すのか?さあどっち?」
突然やってきた人生の分岐点。
いろいろな思いが頭の中を巡った。
葛藤と、不甲斐なさと、申し訳なさと、未練と、様々な感情が湧き出てくる。
歩きやすい、舗装された道を行けば、きっと、いや絶対に、うまくいくだろう。
そんな未来を容易に想像することができる。
でも・・・私たちの魂は、もう答えを知っていた。
そしてその答えに対して、誠実で在り続けたいと思った。
他の人から見たら、どう考えても「もったいない」と思われるだろう。
理解できない部分もあるかもしれない。
それでも。
でも、それでも。
大勢からの賞賛、お金、フォロワー・・・
そんなものよりも大事なことがある。
自分の魂の炎だけは、決して絶やしてはならぬ。
自分の信念、魂の声に従った道を、歩み続けることこそが人生だ。
自分が選んだ道を、正解にしよう。
こころキッチンを手放すと決めた、1年前のあの日のように。
人生は、冒険だ。
またここから、今度は2人で、私たちは新たな世界へと向かう船に乗り、オールを漕ぎ出してゆく。